フリーランスエンジニア向けエージェント5社を紹介
フリーランスエンジニアは収入面で大きな魅力がありますが、高収入と安定を両立させるならエージェントに登録しておくのがマストといえます。
またエージェントを紹介するにあたり前置きを。
フリーランスエンジニアの需要は関東に集中していてエージェントの拠点も地方には少ないのが現状。その一方で、地方までカバーする大手エージェントの交渉力は高く、かつ優良案件を保有している傾向にあります。
フリーランスエンジニアの生命線となるエージェントなので、良質なエージェントから優先して登録しましょう。
エージェント経由での案件受注がおすすめな理由
フリーランスエンジニアの案件受注は2パターン
①個人で企業と契約 ②エージェント経由で契約
このうち特にフリーランスの初期では、エージェントを介して案件受注する方が圧倒的におすすめです。
フリーランスが会社員より不安定といわれる最大の要因として、案件が途切れるリスクがあります。
個人で契約する以上案件の継ぎ目が発生しがちなところを、エージェントを活用することでリスクを最小にできます。
たとえばエージェント紹介のA社で稼働している場合、A社の期間満了が近づくと自動的に次のB社、C社と紹介してもらえます
これが個人受注になると、A社の稼働期間中に次の会社を自力で探す必要があり、感覚として常に就活をしているようなものです。
また、個人契約には一定の法知識が必要になる上、最悪企業から一方的に不利な契約を結ばされる可能性も否めません。エージェントが仲介する契約では不当労働が起きにくく、フリーランスなりたてで遭遇しがちなトラブル回避にも一役買ってくれます
このようにエージェントを活用すると、煩雑な作業から解放されつつ安定受注を見込めるメリットがあります。
もちろんエージェント側も商売なので案件ごとにマージン(手数料)がかかりますが、マージン率の相場は数%~30%ほど。
大手エージェントなら10%前後で済むことも多いため、事務作業の外注化への必要経費としては妥当です。
高単価案件を獲得しやすいのもエージェント経由
ちなみにエージェントを通した契約は高単価になりやすい側面も。
一見マージンが引かれるぶん低単価になりそうですが、実際はエージェントが単価交渉することで報酬を割増してくれる企業も結構あります。
フリーランス初月から人脈で受注しつつ単価交渉できる人は、エージェントを介さない契約から入るのも当然アリです
契約締結・単価交渉等はエンジニアスキルとは別の要素なので、そういった意味でもフリーランス初稼働ではエージェント経由が安心できます。
エージェント経由での案件獲得の流れ
一般的に、エージェント登録してから案件を受注するまでは以下の流れ
・エージェント登録
・スキルシートを提出
・エージェントとの面談
・受注先との面談
・案件受注・稼働
エージェント登録後、面談の日程調整が入りスキルシートを提出。このとき雛形が用意されている場合は担当者からその旨が伝えられます。
その後マッチングできそうな企業をいくつか提案してくれるので、気になる企業をピックアップ。企業との日程調整・単価交渉などはエージェントがおこなうため会社に勤めながらでも負担になりません。
そして受注先と面談→単価など契約内容に納得して案件参画、というのが大まかな流れになります。スキルシート提出からはあっという間なので、特に急ぎの方は経歴を簡単にまとめておくとスムーズに進みます。
フリーランスエンジニア向けエージェント5選
ではここからおすすめのエージェントサービスを紹介していきます。
ちなみに補足しておくとエージェントは複数を並行させるのが基本。理由は後述しますが、優良案件に参画するなら3社以上の並行がベストと覚えていてください。
よって、地方エンジニアなどの特別な事情がないかぎりできるだけ多くのエージェントと面談しておきましょう。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランス
は、業界トップレベルの案件数と平均年収をほこるエージェントで知名度でも群を抜いています。
とくに平均年収は862万円という高水準かつ支払いサイトは15日と業界最速。稼働した翌月半ばには振り込まれるため、収入が途切れるのが不安だという人もフリーランスを始めやすいでしょう。
加えてサポート体制もかなり評判が良く、稼働中のヒアリングで助かる場面も珍しくありません。
案件数・単価・サポートの三拍子が全てハイレベルなのがレバテックフリーランス。フリーランスエンジニアなら全員がまず登録すべきエージェントといえます。
公式サイト→レバテックフリーランス
PE-BANK
フリーランスエージェント業界で最も歴が長いのがPE-BANK。
PE-BANKの特徴としては、マージン率が一律で設定されていて駆け出しフリーランスもベテランも同条件で働ける点。
ほとんどのエージェントはマージン率を非公開とするなか、PE-BANKは8%~12%という低マージン率で公開しており透明性の高い運用といえます。
また業界歴に比例して案件数も多く、北は札幌から南は福岡まで拠点があるため、地方で働きたいエンジニアが最初に登録すべきエージェントです。
基本的に有名エージェントは関東に集中しているため、地方で働きたいフリーランスエンジニアは登録必須です。
公式サイト→PE-BANK
ギークスジョブ
業務経験が2年以上のエンジニアにおすすめなのがギークスジョブ 。稼働するエンジニアの8割以上が年収700万を超えているため、大きく稼ぎたいなら登録しておきたいエージェントです。
ギークスジョブに関しては現役フリーランスにしか案件を開示しないので、会社員を続けている段階であれば、まず個人事業主の手続きから始めましょう。
その分ギークスジョブから紹介される案件は高単価なものが目立ち、月収80万超の案件も珍しくありません。
さらなるスキルアップや高単価を狙うエンジニアは、一度ギークスジョブの面談を受けてみるのがおすすめです。
公式サイト→ギークスジョブ
ミッドワークス
フリーランスになると年収が2倍になる代わりに、社会保障は自分で工夫する必要があります。ただし、関東圏に拠点をもつミッドワークスならその限りではないことを知っておきましょう。
ミッドワークスの優れた点は、エージェント経由で稼働しているエンジニアに会社員並みの保障がかかること。
たとえば、案件参画できない時期にも収入の8割を保証する制度・学習代支援・労使折半など、もはや正社員以上の福利厚生をミッドワークスが保証してくれます。
また2020年に関西進出を果たしたことで、これまで以上に認知が広がっていくでしょう。
『正社員並みの安定』と『フリーランスの高単価』を両取りしたい関東・関西のエンジニアは、絶対にミッドワークスを活用すべきです。
公式サイト→【midworks】
ハイパフォーマーITエンジニア
最後に紹介するHigh-Performer は、キャリアプランを練る際に検討すべきエージェント。
フリーランスエンジニアといえば上流工程に関わりにくいイメージがありますが、ハイパフォーマーでは上場企業の案件やPM・PMO案件などを幅広く扱っています。
そのため、一通りのスキルに自信があるならハイパフォーマーでより上を目指すことも視野に入るでしょう。
ちなみに技術案件についても豊富で、週5で高単価・週3勤務・副業向けなどから選べて、その90%以上は直請け案件。なので、経験年数によらずチャレンジしてみるのもアリだと思います。
公式サイト→High-Performer
エージェントは複数並行が基本
ここまでおすすめのエージェントを紹介してきましたが、基本的には3社以上を並行させるのが優良案件を獲得するための鉄則です。
理由としては主に以下の2つ
・エージェントの競合 ・非公開案件
まず知っておきたいのは、エージェントの手数料は一定ではないということ。
PE-BANKのようにマージン率を公開しているなら別ですが、非公開エージェントの多くはエンジニアや案件ごとに金額を上下させるもの。そして、自社しか登録していないエンジニアはマージンを高めに設定しやすい対象です。
なので手数料を取られすぎないためにも、複数エージェントを並行させることで、「競合に取られるぐらいならマージン率を下げる」と思わせるのが重要になります。
また、エージェントの多くは非公開案件という『公開すると応募が殺到してしまう案件』を保有しています。
この非公開案件はエージェントごとに異なるので、より多くの企業とつながる可能性を広げるためにもできるだけ複数登録しておくのがおすすめです。
フリーランスエンジニアはとにかく動くことが大切
フリーランスエンジニアになりたてだと「複数エージェントを使い分けるなんて……」と敬遠しがちですが、実際のところ特に気後れする必要はありません。
エンジニアとエージェントは互いがビジネス先のひとつですから、複数の相手と手を組むのは当然の選択といえます。
またエージェント側としても、エンジニアが競合からの紹介に乗るのも織り込み済みなので、他のエージェントと仕事をして心象が悪くなることもありません。
そのため基本的にフリーランスエンジニアは、複数エージェントに紹介された内、気に入った案件を始めるスタイルで大丈夫です。
ということで、まずはエージェント経由で案件をこなしつつ、最終的には個人で仕事を受注できるように実績を積み上げていきましょう。
当記事で紹介したエージェント